コーヒー石鹸作り直し

前回のコーヒー石鹸が上手くできなかったのが悔しくて作り直しました

今回の材料ですが、この前コンビニで頂いて来た廃油が374gしか残っていなかったので我が家の廃油(これはキャノーラ油)を252g混ぜて作ることにしました。

キャノーラ油は大豆油に比べると鹸化価が少し低いので使うオルト硅酸ソーダは148gとなります。

使うコーヒーは前回同様濃く入れたものを313g使います。

前回の反省として、混ぜ方が足りなかったという点を考えて確実なトレースが出るまでよく混ぜることにしました。

そのために新たな文明の利器を投入することにしました。

電動式のハンドミキサーです。

腕の負担を軽くしてより良く混ぜるのが狙いです。

最初のうちはサラサラなので飛び跳ねがひどいためハンドミキサーのスピードは弱でしました。

40分くらいしてから中のスピードでも跳ねなくなりました。

そして70分すると強のスピードで大丈夫になりました。

 

トレースの出方の違いを比べてみました。

上が前回で下が今回のです。

前回は手動の泡立て器で90分混ぜました。

今回は電動ハンドミキサーで130分混ぜました。

下のほうがよりはっきりと垂れ落ちた石鹸(の元)で模様ができています。

粘り気の程度で言うと前回のは天ぷらの生地ぐらいですが、今回のは少し柔らかめのスポンジケーキの生地ぐらいになっています。

トレースの出具合がどれくらいになればOKなのかちょっと分かってきました。

あとは牛乳パックの型に流し込んでから発泡スチロール製の保温ケースに入れました。

明日どうなっているか不安と期待が入り混じった気持ちです。


24時間経ちました

24時間経ったので、今度こそ上手く行ってるだろうという期待を持って保温ケースを開けました。

期待通り上手にできていて、正直ホッとしました。

あと3日ぐらい経ったら牛乳パックから取り出してカットします。


更に3日経ちました

もうそろそろ型から取り出せるかなと思って様子を見てみました。

するとまだベトベトの糊状でとても型から取り出せませんでした。

どうも水分量が多かったように思います。

 

気になって手作り石鹸の水分量について調べてみました。

やはり多めの水で石鹸を作って型から取り出すのにとても時間を要したという人のブログが有りました。

更に調べていくと、一つ興味深いことがわかりました。

従来の製法では使用する水分の量は油に対して30%~40%ぐらいですが、

ウォーターディスカウント(DWCP=Discount Water Cold Process)と言うものを見つけました。

簡単に言うと使う水を減らして石鹸を作るということです。

 

これは使用する苛性ソーダの濃度が何%なのかという方法で計算します。

例えば、苛性ソーダ:水=1:2だと苛性ソーダの濃度33%という計算です。

従来製法では苛性ソーダの濃度は23%~32%です。

DWCPでは苛性ソーダの濃度は33%~48%です。

これだけ濃い苛性ソーダ水溶液を使うので、その分使用する水が少なくて済みます。

 

DWCP製法の濃度35%ぐらいでもう一度やってみようかと思います。

これで同じ油を使うと仮定すると、使う水の量は

苛性ソーダで142g、オルト珪酸ソーダで180gとなりました。

今回オルト珪酸ソーダを使って313gも水を使ったので、58%の水で良いことになります。


更に2日経ちました。

まだ多少ベタつきはありましたが、ナイフで無理やり型を外して取り出しました。

カットするにはまだ早いと思うのでもうしばらく乾燥させてからにしようと思います。

 


更に2日経ちました。

なんとかカットできる硬さになったので、切り分けました。

まだ少しベトつきました。

これから乾燥させます。

少しは石鹸らしくなってきて嬉しいです。